柑橘王国土佐の中でも春から夏にかけ味わうことができる、土佐柑橘の代表格「小夏」。
さわやかな甘みの果肉・たっぷりの果汁・独特の食感のやわらかな甘皮・・・。この3つを同時においしく食べられる小ぶりな黄色のみかん、それが「小夏」です。
小夏は、程よく甘味と酸味が調和しており、すっきりさわやかな香りと食味が魅力のフルーツです。
小夏と言う呼び名は、高知県独自のもので、愛媛県では「ニューサマーオレンジ」、宮崎県では「日向夏」、静岡県では「ニューサマー」などと呼ばれています。
はじめての方がびっくりする一番の特徴は、クルクルと回しながら外皮をむき、串きりにして甘皮ごと食べるところ。白い甘皮には栄養たっぷりで、これは高知県民が考えたおいしい食べ方です。
【小夏の栄養価】
栄養成分は、クエン酸、ビタミンC、βカロチン、ビタミンB1やビタミンB2も豊富に含まれています。また、内側の白い皮には食物繊維が多く含まれています。
これらは、他の柑橘類にも含まれてはいますが、普通 は捨てられがちな筋と皮には、果肉部分の4倍のペクチン、ヘスペリジンが含まれているので、皮と種以外は丸ごと食べられる小夏は最も効率的にかつ美味しく機能性成分を摂取できる柑橘類といえるでしょう。
高知県内の主な産地は、土佐市、宿毛市、東洋町です。
小夏は高知県で古くから特産品として栽培、現在はハウスと露地で4月から5月に多く収穫されます。
そんな小夏の中でも、早期(3月中旬頃から)に収穫される、甘さが凝縮された小粒な小夏があります。それが「宿毛(すくも)小夏」です。
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