2021.10.21
新しい年の始まりを祝い、一年の幸せを願うお正月。
毎年様々な行事やお正月飾り、お正月料理などを楽しんでいるご家庭も多いのではないでしょうか。
では、そもそもお正月にはどんな意味や由来があるかご存知ですか?
知っているようで知らないお正月の基礎知識をご紹介します。
お正月は本来、豊穣の神様である歳神様をお迎えして、一年の始まりを祝う行事です。
歳神様は祖霊の集合霊であり、また田の神、山の神でもあります。歳神様はお正月になるとそれぞれの家に来られ、滞在されると考えられてきました。
その歳神様をお迎えするために門松や鏡餅などを飾り付け、また歳神様にお供えしたお料理を家族揃って共にいただくことで、
五穀豊穣や家内安全などを願うのがお正月の本当の意味なのです。
「正月」というのは元々1月の別称でした。
しかし最近では1月3日までの「三が日」あるいは7日(地方によっては15日)までの「松の内」を指すことが多くなりました。
また、元日を中心とした「大正月」が歳神様を迎えるための行事が行われる期間、1月15日を中心とした「小正月」は家庭的な行事を行う期間として区別することもあります。
小正月は松の内に忙しく働いた女性をねぎらう意味を込めて「女正月」とも呼ばれるそうです。
1月1日は「元日」とも呼ばれ、国民の祝日となっています。
似たような言葉でも「元旦」というのは、元日の朝のこと。
「旦」という字は地平線から太陽が昇る様を表しているのです。
ですから1月1日の午後になれば、もう「元旦」ではありません。
間違って使ってしまわないよう注意してくださいね。
お正月には、歳神様をお迎えし、お祝いするための様々な行事が行われます。
最近ではお正月行事も少しずつ簡略化していますが、本来の意味を知ることで、新たな気持ちでお正月を迎えてみるのはいかがでしょうか。
様々なお正月行事の意味と過ごし方をご紹介します。
門松や注連飾り、鏡餅など、お正月を迎える上で欠かすことのできないお正月飾り。
最近ではあらかじめ飾り付けられたものを用いることも多くなりましたが、その意味や正しい飾り付け方について知っておきたいですよね。
お正月を彩るお正月飾りについて解説します。
お正月の楽しみと言えば、おいしいお正月料理ですよね。
時代と共に正月料理も様変わりしていますが、年越しそばやお雑煮、おせち料理など、古くから受け継がれてきたお正月料理には一年の幸せを願う気持ちが込められています。
地方、家庭ならではの味としても親しまれるお正月料理。
その意味や由来をご紹介します。