2024.08.22
お歳暮は元々手渡しをするのが礼儀でしたが、最近では配送するケースも増えてきました。
その際に忘れてはならないのが、挨拶状です。
挨拶状のマナーは?
何をどんなふうに書いたらいい?
お歳暮の挨拶状について見ておきましょう。
お歳暮を配送する際には、品物に挨拶状を同封するか、挨拶状だけ先に届くように手配します。
お歳暮は一年間の感謝の気持ちを伝える贈り物ですから、直接ご挨拶ができない代わりに、挨拶状で気持ちを伝える必要があるのです。
また、どのようなものがいつ届くかということを相手の方に知らせておき、確実に受け取っていただけるようにするためのものでもあります。
挨拶状は葉書や便箋に手書きで書くのが基本です。
ビジネスシーンや目上の方に贈る場合には、一般的な挨拶状の書き方に倣い、時効の挨拶や日頃お世話になっていることへの感謝の気持ち、末文といった具合に書きます。
友人や同僚など親しい人に贈る場合には、あまり堅苦しくならないよう、メッセージカードなどに「いつもありがとう」の気持ちを伝えるのもよいかもしれません。
お歳暮の送り状には、一般的に次のような内容を書きます。
➀時候の挨拶、相手を気遣う言葉
「師走の候」「寒冷の候」「いよいよ年の瀬も押し迫ってまいりましたが…」
「○○様にはますますご健勝にお過ごしのこととお喜び申し上げます」
「皆様お元気でお過ごしでしょうか」 等
②日頃お世話になっていることへのお礼・無沙汰を詫びる言葉・近況を伝える言葉
「この一年大変お世話になり、ありがとうございました」
「平素は格別のお引き立てにあずかり、誠にありがとうございます」
「雑事に追われ、ご無沙汰しておりまして申し訳ございません」
「私どもはおかげさまで元気に暮らしております」 等
③お歳暮を贈ったことを伝える言葉
「つきましては、日頃の感謝のおしるしまでに、お歳暮の粗品を送らせていただきました。ご笑納いただければ幸いに存じます」
「別便にて○○店から○○をお歳暮のしるしまでにお送りいたしました。どうぞ皆様でお召し上がりください」 等
⑤相手の健康を願い、良い新年を迎えられるように祈る言葉・末文
「寒さ厳しい折から、皆様のご自愛をお祈り申し上げます」
「幸多き新年を迎えられますよう、お祈り申し上げます」
「まずは暮れのご挨拶まで」 等
お歳暮の挨拶状は、贈る相手との関係によっても書き方が変わります。
ここでは、いくつかの文例をご紹介したいと思います。
<一般的なお歳暮挨拶状・文例>
拝啓 師走の候、○○様にはますますご健勝にお過ごしのこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てに預かり、誠にありがとうございます。
つきましては、日頃の感謝の気持ちを込めまして、○○店から○○を送らせていただきました。
ご笑納いただければ幸いに存じます。
寒さ厳しい折から、皆様のご自愛をお祈り申し上げます。
まずは暮れのご挨拶まで。
敬具
令和〇〇年○月○日
〇〇〇〇
<両親へのお歳暮挨拶状・文例>
寒さが一段と厳しくなってきましたが、お父様、お母様にはお変わりなくお過ごしでしょうか。
私たちは家族一同元気に過ごしております。
先日デパートで美味しそうなお蕎麦を見つけましたので送らせていただきました。どうぞお年越しに召し上がってください。
お正月はそちらに帰りますので待っていて下さいね。
寒さも厳しくなってきましたので、お体にはどうぞお気をつけください。
○○○○
<上司へのお歳暮挨拶状・文例>
拝啓 歳末の候、益々ご壮健にてご活躍のこととお喜び申し上げます。
本年も多大なご指導をいただき、誠にありがとうございました。来年も変わらぬご厚情賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
ささやかではございますが、お歳暮のおしるしまでに、○○デパートから○○を送らせていただきました。ご笑納いただければ幸いに存じます。
寒さ厳しき折り、どうぞご自愛の上、よいお年をお迎えください。
敬具
令和○○年○月○日
○○○○